学校では教えてくれない「お金」の話〜西野亮廣オンライン講演会〜

お富さんジミーのブログ

先週末にネット上でLive配信されたキングコング西野亮廣さんのオンライン講演会。そのアーカイブを今朝見たばかりなので、内容をぼくなりに文字起こししてみました。いま困っている誰かの一助となれば嬉しいです^_^

※著作権とか引っかかってたら、さーせん

まずここから触れたいのですが日本社会では自分から進んで「お金の話」をするとなぜか怪しまれたり、周りの人にあまりよい顔をされなかったりしますよね?

例えば何かに挑戦しようと考えていても活動資金や生活費に困窮すればその夢を諦めなくてならないにも関わらず。

ぼく達は小さい頃から教育でお金は卑しいモノだと思い込まされているのかもしれません。実際の日本史から学んでみても江戸時代には士農工商という身分制度があり、商人は一番低い身分とされていた史実があります。

これには諸説あるのですが江戸幕府からしてみれば民衆がお金をたくさん持ってしまうと何かと都合が悪かった。なぜなら農民が畑仕事で使う鍬(くわ)などの農具ではなく武器を買ったりしてしまうと幕府に不満を積もらせた民衆が反乱(一向一揆)を起こす可能性があるからである。

また武士もお殿様に全国各地の大名を定期的に江戸までわざわざ呼び出される参勤交代という制度があった。現代とは違い飛行機や新幹線でひゅっと移動というわけにもいかず、たくさんの藩士を連れての長旅は交通費や宿泊費など諸々の経費は諸大名の台所を直撃していたのは容易に想像できる。

つまり統治する側からすれば、みんなうっすら貧乏の方が治めやすいからなんです。

そんな感じで現代の義務教育でも、学校で算数は習うがお金の使い方に関しては全くと言っていいほど教えてくれない。社会人になって働けばお給料をもらえるけど、その使い方を知らなければそりゃ事故るよね??

①お金の価値が下がってきている

いきなりですけど自分からお金を払ってでも働きたいと考える人は少ないですよね。通常なら働いた対価としてお金を受け取るのに自分からお金を出して働いてしまうのは話があべこべになってしまう。それでも影響力(フォロワー)を増やすためならお金は後回しでもいいと考える人もいるのです。

誤解のないよう言っときますが無償でボランティアをしなさいとかいった類の話ではなく、仮に給料はゼロ円だけどその会社で働けば毎月インスタのフォロワーが1万人増えるとしたら手を挙げたくなりませんか?

現代では影響力(フォロワー)は「報酬」になり得るというのをまずは理解したい(話に付いてこれてるかな?)

例えばSNSでどんなに素晴らしいアイデアやサービスを発信していたとしてもそれを見てくれるフォロワーの数が絶対的に少なかったらあまり反響は期待できないですよね。

またSNSを通して日々の活動の内容から自分の人となりに興味や関心を持ってもらえれば転職や独立した時にも有利に働く場面もある。

そしてこの流れは美容師や飲食店のサービスマンにもどんどん波及していくことが予測できる。会社側としてもモノを作れるだけの社員よりも実際にお店までお客さまを呼んでくれる社員の方が必要とされるのは当然であり、まさに全世界に広まったコロナ禍の状況でもお客さまを呼び込める社員がいたら、どんな業態の会社でも喉から手が出るほど欲しいはずですよね。時代はどんどん変化しているのと同じく、フォロワーやファンを多く持つ人間が有利な「評価経済」というステータスも肌感覚で是非とも捉えた方がいい。

②クラウドファウンディングから始まる新しい経済

再確認だがクラウドファウンディングとはインターネット上に企画を出して色んな人からお金を支援してもらう仕組みである。それこそコロナの影響で売上が減少したお店や生産者の人が各所でクラファンを立ち上げていたので目にした人も多いはずです。

ほんの少し前までは一般的にクラファンの知名度は低かったので「なんか怪しい」とか思われていたが今回のコロナ禍でずいぶんそのイメージは変わったのを実感している。ほとんどの人はどうしても

「知らない」 = 「嫌い」

と敬遠してしまいがちだが、やる・ならないは別として知っておいた方が選択肢は広がるよね。そしてクラファンにも抑えておきたいポイントはやはりあってそれは「金の成る木では決してない」という事です。

どんなに優れた企画であっても、どんな有名人が立ち上げても失敗する時はあっさり企画倒れになるのがクラファンでなのである。なぜなら「信用持ち」でなければ「お金」というカタチにクラファンを使って「両替」できないという性質があるからだ。

そして信用されるためにしてはならない悪手はひとに嘘をつく事なのは誰でも知っているが、ほとんどの場面で大人が嘘をつくのは感情からではなくて環境によって嘘をついているのを把握したい。

例えばテレビのグルメ番組で食リポをしている芸能人はどんな料理を食べても「おいし〜!」と言う選択肢しかない。なぜならそこで素直に「あまり好みの味ではない」と言おうものなら広告主(スポンサー)を怒らせてしまうからだ。なので芸能人がクラファンを立ち上げてもあっさり失敗したりするのは「人気タレント」ではなくて実は「認知タレント」であったという事実でしかない。

現代ではお金持ちより【信用持ち】になった方がいい理由がここにある。

コロナ禍がぼく達に残した強烈なメッセージとはお客さまをファンにできないビジネスは死ぬよってこと。とてもシビアな話だけど、資本力のない中小企業はまさに【信用】が経済的に生き残るための最重要項目になりそうです。

③お金の増やし方

これが最後の項目となりますけどお金の増やし方が一番興味を引かれますよね!どんどん行ってみましょう!!

【シナジーマップを描いてお金の流れを可視化する】

結論から話していきます。「シナジー効果」とは相乗効果とか共同作用を意味します。つまりここでは、

①宣伝 ②世界観 ③お金 の流れを把握すること

ぼくがやってるプロジェクトって詳しく大小全部さらってるわけではないけど、たぶん30〜40個ぐらい同時進行でやってるんですね。

voicy、Youtube、オンラインサロン、ブログ、絵本、漫才、映画、舞台、個展、海外の支援、小学校、美術館、スナック、Webサービスとか。プロジェクトは山ほどある。

で、それぞれのプロジェクトが単体で動いているわけではない。単体で動いてしまうとエネルギーの無駄ができてしまうので。そこで「シナジーマップ」を活用します。

まずはそれぞれのプロジェクトを地図上に書き出して、それぞれのプロジェクトがお互いのプロジェクトにどう影響を及ぼしているかを可視化する地図です。

ビジネス書の周りには、ライバルのビジネス書を書く人がいっぱいいる。

オンラインサロンにも、オンラインサロンのライバルがいる。

絵本にも、絵本のライバルがいっぱいいる。

で、それぞれが競合に勝たなければならない。この条件はたぶんみんな一緒だと思うんですね。シナジーマップでは、

それぞれのプロジェクトが何のために稼働しているのか?

それぞれのプロジェクトが稼働することによって、その他のプロジェクトにどう影響を及ぼしているのか?

ということを可視化するんです。この時、シナジーマップに矢印を書きます。プロジェクトからプロジェクトへどういうエネルギーを送っているかという矢印ですね。

その矢印の種類は3つ。

①AD(宣伝)

②ID(世界観)

③SALE(お金)

これらの矢印をそれぞれに伸ばすんです。例えばブログはビジネス書の「宣伝」なんですよ。「ブログ」→AD→「ビジネス書」と繋がります。

その他にもブログはオンラインサロンや絵本の「宣伝」でもあるので、こちらに関しても

→「AD」→で繋がりますね。

じゃあビジネス書は何のためにあるかというと完全にオンラインサロンの「宣伝」なんです。

なので、こちらも→「AD」→で繋がります。

こういう風に、ブログやビジネス書でオンラインサロンの「宣伝」をしていると、オンラインサロンに「お金」が集まるわけじゃないですか。

なので、オンラインサロンのカテゴリーには「お金」のマーク「¥」を書きます。

で、オンラインサロンは何のためにあるかと言うと絵本に「お金」を出しているんですよ。

ぼくの絵本は分業制で作っているからお給料の支払いとかを考えると一冊作るのに2000〜2500万円かかるんです。これは印税では支払えない額なのでオンラインサロンから「お金」が出てるということですね。

これによってどうなるかというと、

ビジネス書はオンラインサロンの「宣伝」って言い切ってるからここではもう「お金」はいらない。ビジネス書で稼ぐ必要はない。

なのでビジネス書の印税はビジネス書の宣伝費に全部ぶち込んでます。新聞の一面を買ったりだとか、新宿の駅の看板を買ったりだとか。そうすると、競合のビジネス書と差を付けることができる。

競合はだいたい印税で生きてる人なので、印税を宣伝費にすれば圧倒的に差をつけることができる。

内容が面白いのは当たり前の話ですからね。こんな感じでやっているとビジネス書は競合からパッと突き抜けることができる。で、絵本も製作費をむちゃくちゃかけているのですが、お金をかけているからいいというわけではなくて。

この場合は、作り方を差別化できるっていうことですね。2000〜2500万円かけてるから分業制という作り方ができて、世界中の絵本、競合他社と圧倒的な差をつけることができる。この絵本が他のプロジェクト(スナック、映画、舞台、美術館)に「世界観」を提供している。

「世界観」を提供するとどうなるかというと、お客さんが流れているので「宣伝」にもなっている。絵本が売れれば売れるほど、あらゆるものの「宣伝」になる。

スナック、映画、舞台、美術館、ぜんぶ。

それぞれのプロジェクトで発生した「お金」は全てオンラインサロンの方へ投げる。

で、スナック、映画、舞台、美術館の制作過程だとか、進行状況というのをブログで発表する。そうすると、スナック、映画、舞台、美術館のプロジェクトは結果的にブログの「宣伝」になっている。

こういう風に矢印を結ぶことによって、エネルギーがぐるぐる回って活動に無駄がなくなる。

いま言った以外にも色んなプロジェクトがあるけど、矢印がどこからも伸びてないプロジェクトがあったらそれはいらないプロジェクトです。

そういうプロジェクトは省いて、エネルギーがちゃんと回っているプロジェクトだけで構成していく。

そんな仕事の仕方をしています。

オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
興味がある方はコチラ

https://salon.jp/nishino

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