娯楽とはいつの時代にもストレス発散やいまを楽しむために必要とされてきた。人間はやはり働くだけでなく〝楽しんでこそ〟たった一度だけの人生を謳歌できることを知っているからである。
ひと昔前までは『娯楽』といえばテレビが主流でしたが、ぼくは元から吉◯興業とか何が面白いのかちょっとわからないし流行りのドラマにも興味が湧かないのでテレビ離れは早かったような気がします。いま若い層のひとにはYouTubeが人気らしいのですが動画は時間を〝盗られる〟イメージがしてなかなか見る気になれない。
それでも先日オフを利用して久しぶりに家族で映画鑑賞をしてきたのですが、単に音響の素晴らしさや大画面で見る映画の迫力のみならずチケットを買ってから館内に持ち込むフードやドリンクを選んだり、待っている時間もこれから観るであろう映画への『期待値』を上げてくれる。そう、映画が始まる前から劇場側はエンターテイメントの〝導線上〟にお客さまをうまく乗せてくれるんですよね。
通路にはいま公開中の映画の各種パネルやポスターが貼ってあり、見にきた人達はそれをバックに写真を撮ったりして〝思い出に残る〟ようにしてある。そして映画を見終わった後もまんまとウチの子にパンフレットやシールまでせがまれました。思い出を〝モノ〟として家に持って帰りたいのでしょうね。
ちょうど夕飯時だったので、せっかくだからと同じ施設内で夕飯にしたのですが、その時の話題はやっぱり見たばかりの映画になり「あの場面はこうだった」とか話に花が咲く。
当初の『目的』はただ映画を見る〝だけ〟だったのが、あれよこれよという感じでどんどんお金を落としてしまう(笑)きっと企業側は映画館をこの施設に誘致した『段階』ですでにぼくの家族のようなファミリー層を取り込む〝導線作り〟は折り込み済みだったはずですよね。
【ひとは『思い出』にカネを出す】
チケット代からして、小さなお子さんだけでは来ないだろうけど財布をにぎる親御さんは〝子供が行きたいと言えばまた連れてく〟気持ちになってしまうのは、どこのご家庭でも一緒だと思います。
お年寄りには『シルバーデイ』女性のひとには『レディースデイ』を設けて客層を絞るようで実は〝拡げにかかってる〟のは明白だろう。
月額制のAmazonプライム・ビデオがあればスマホの画面ひとつで映画が見放題ですけど、映画館まで足を運んでみないと〝体験できない価値〟があるのも事実です。
ぼくの仕事に置き換えるなら、おいしい料理を提供してお客さまに満足してもらう。
それ以外の〝付加価値〟をどう作るのか??
飲食という業態に限らずリアルに実店舗を構えるのなら、お客さまに『また来たい』と思っていただける〝導線作り〟をしなければ、これから先どんどん厳しくなっていく気がします。
それが「お店の雰囲気」なのかそれとも「心地よい接客」なのかはそれぞれ考えはあるかと思いますが、たぶん『最適解のない宿題』みたいなもので大変難しい。。
ぼくの好きな言葉に
『界隈性(かいわいせい)はイノベーションのゆりかごである』
つまり雑多で色んな価値観がごちゃ混ぜになってこそ新しいアイデアや発想が生まれる。という考え方です。すぐに結果の出る『最適解』がないのなら、何でも試してみるしかない。
〝健康志向〟が高まっている今なら、飲食店が『ダイエットメニューの提案』をお客さまに提示しても良いかもしれません。単に痩せたい〝だけ〟なら食べないに越したことはないけど、身体に必要な『3大栄養素』を摂りつつ健康的にスリムになりたいのなら話しがまた変わってくる。
もしかしたら健康サロンや美容関係者と飲食店がタッグを組んでそんなアドバイスをお店側が用意しても面白いですね。
何でもAmazonをポチれば翌日には自宅に届く現代において、お客さまが『リアル店舗』を必要としてくれる〝価値〟をこれからも自分の足を使って探していきたい。
@otomisan_jimmy
お富さんのジミー
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