緩やかに形成されるコミュニティとは

誰もが気軽に複数のSNSを利用するようになるまでは、ほとんどのひとにとって自身が属する【コミュニティ】とは、家庭だったり職場のひとや地元の学校の旧友によって形成されていたかと思います。たぶんその人物と知り合ってから経つ時間の長さがイコール『仲の良さ』の基準とされてきました。

しかし現在では、リアルタイムで距離という制約を超えて多種多様な価値観を持つ無数のひと達とネットを通じて知り合い〝緩やかな繋がり〟ができやすくなった結果、ぼく(わたし)達はどんな人間と付き合っていくべきか以前よりもライトに選択できるようになった。

もう既にひと昔前まであった『ネットで知り合ったひとは怪しい』という類の先入観や境界線はとっくに溶けてなくなっているのが現状だろう。もちろん人を見る目は必要ですけどね。

また距離といえば、たいして土地勘のない場所でもSNSで繋がりのある人がひとりでもいるとGPS上の距離と自分が体感する距離とでは〝一種のバグ〟が生じるから不思議です。その場所に知り合いがいると距離的には遠くとも感覚的には近くに感じられる。

AI(人工頭脳)やロボットなどの分野は日進月歩で進化していきどんどん便利な世の中になりそうですが人間という生き物は〝利便性だけ〟を求めてないような気もします。

そりゃ何でも便利なのに越したことはないけど、家から通いやすい距離にある美容室よりも車で20分はかかる床屋さんで髪を切ったり、この時期であればどこのコンビニでも売っているいちご大福をわざわざ知り合いのお店まで買いに行く。

それらは一体なぜでしょうか??

一概には言えませんが、現代の日本ではどんな商品やサービスでもそれなりにレベルが高いのだと思うのです。100円均一で売られている商品でも良いものはあるし、コンビニのレジ横にあるコーヒーの機械で淹れるコーヒーもそれなりにおいしいですよね。つまり、どんなにその商品やサービスにこだわってみても〝差をつけ辛い〟のが今の現状なんです。

ならばどこで自分のお店で取り扱う商品やサービスを際立たせるのかというと、自分の属するコミュニティの中で語ってもらうのです。

〝何を〟売るのかではなく、

『誰が』取り扱ってるのかが重要になる。

お花見の時期になれば、桜の花をみんなにも見てもらいたくなる。でもお花見っていざ呼ばれてみると『何か持っていかなきゃ』と気を使って意外と悩んでしまうものですよね。

そこでこちらでお弁当を用意して買ってもらうと、みんなから『ありがとう』と感謝される。普通は逆ですよね。商品を買ってもらった方がお客さまに感謝すべき立場なのに。

緩やかに形成されたコミュニティ内ではそんな出来事がよくあるのです。

オフの日に家族でイチゴ狩りに出かけた時もお昼はどこのお店にしようか考えた際には、まず近場の繋がりがあるひとがいるお店が選択肢に挙がる。

富津市の名物料理に穴子を使った『はかりめ丼』というものがあるのですが、いとや旅館のはかりめ丼はとてもおいしかった。

でも、その丼を食べられる似たようなお店は富津市内には無数にありました。店先に名物料理を謳ったのぼりを立ててお客さまを呼び込もうとしてる飲食店はたくさんあるのにぼくが家族を連れて、いとや旅館を選んだ理由はもうお分りですよね。

〝商品〟で差をつけ辛いのであれば、

『ひと』で選んでもらえばいいのです。

ぼくの働くお富さんでいえば、マグロを豪快に盛り込んだ定食が人気なのですが、その理由はリーズナブルでボリュームがあって旨いからお客さまに受けている。

でも、リーズナブル(安さ)を訴求するとお店(会社)は疲弊していきます。安売りを前面に押し出しいては利益率が低くなるのは誰の目にも明らかですよね。それに商品の安さだけに付いたお客さまは他にもっと安いお店ができればそちらに流れていく。

もちろん『安くてうまい!』は消費者側からしてみれば有り難いしとても嬉しい。お店側からしてもお客さまに気軽に来てもらえるよう〝売価〟はなるべくなら上げたくはない。それでもいま現在通ってくれているお店の『ファン』のひと達のためにも継続して経営していかなければならないとぼくは強く考えます。

と言うわけで(前振り長がーーっ!)

お富さんのランチ価格を

4/15(月)から値上げします!

詳しくはまたブログに書きたいと思います。

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