界隈性のある空間とは

界隈性(かいわいせい)って普段はあまり聞き慣れない言葉ですよね。ネットで調べるとその意味とは、

『新しい個性を持つ店・施設が古くから存在する町並みに溶け込んで、新しい個性と古くからの個性が互いに良い作用を発揮し、地域経済的メリットを与えている状態』のことを指すそうです。

ぼくは年齢的には既にミドル世代ですが内面はまだまだ未熟者なので、地域経済のためにとか正直全くピンときませんが、自分のいるまわりの〝知っているお店には〟盛り上がって欲しいとは思っている。

やはり人間ですので、全く知らないひとがやっているお店よりも知っているひとが居るお店の方を自然と贔屓したくなるものです。そして勿論自分が働くお店を盛り上げていかなければ、ひとのことを応援をするどころではありません。こんなに明るくひとを応援してくれるお姉さま達もたまにおりますが(笑)

おかげさまで最近は連日SNSで繋がりがあるひと達がご来店してくださっているのですが、その理由は一体なんでだろう?ってふと疑問に思ったんですよね。

『やっぱり料理のボリュームがあってリーズナブルだから』

『いやいや新鮮なお刺身が魅力だからだよ』

『それとも痺れる汁なし坦々麺が食べれるお店が木更津にあまりないからじゃない?』

ではなく、

会いに行ってやろうかなって思えるやつがお店にいつも居るから

そう自分なりに解釈しています。

ちょっと話しは逸れますが、今は予約制のところも多いのですが昔は髪を切りに行くのにわざわざ予約なんてしませんでしたよね。先に誰かカットをする椅子に座っていれば、マンガを読んだりして時間をつぶして自分の番になるのを待っていたものです。

そんな地元民に愛される床屋さんって約束なんかしてなくても行けば、誰かしら知り合いに偶然会えるような空間だった。

あっ!先日ご家族でご来店してくれたこちらのファンキーなタケツグさんは茂原でmorphee という床屋さんを営まれてます。話しの流れ的に写真ぶっ込んどきました(笑)

ぼくの仕事は飲食ですが、やはり老若男女を問わず地域のそんなひとが集まれる場所のひとつになれたらいいなと思う。

色んなお店があって十人十色の店長さんがそれぞれのカラーを出している中で選ばれるって、情報が溢れている現代の確率論からすればラッキーを通り越して奇跡的な気すらします。

更にSNSを通してご来店してくれた友達のようなお客さまとコメントなどでやり取りして振り返れる。今までは『店内ですべてが完結していた接客の在り方がSNSの普及によって変化した』のを実感として感じています。

結局は、お店とは誰の為に・何の為にあるんだろう?

その答えを明確に答えられる器量は今のぼくにはまだありませんが、お客さまが来てくれる限り毎日それなりに忙しく働かせていただいております。

まだ厳しい残暑は続いておりますが、秋が近づけば『戻りカツオ』が市場に出回り始めるので『今年のカツオはどうかな?』ってさばきながら〝どうやってご提供したらお客さまは喜んでくれるのだろう?〟と悩むことことができるのです。

更に突っ込んだ話しをすると、ひとつも問題点のない職場なんてありはしないし『理想の上司』なんてテレビのコマーシャルじゃあるまいしそんなのはただの幻想かもしれません。

それでもいま現在も在籍してくれている板前さんやパートさん・アルバイトさんはそれぞれの生活の為に、それぞれが仕事を通して自分なりのやりがいを見出す為に働いている。

たぶんお客さまがわざわざ自分の働くお店まで食べに来てくれているという事実がそのひとの仕事に対する〝承認欲求を満たしてくれている〟部分が少なからずあるはずだ。

だからぼくはなんやかんやと言いながらも働いてくれているひと達の力をお借りしてこれからもこの土地で商売を続けていきたい。

ご飯を食べに来てくれたお客さま同士が

『あら、こんにちは!偶然だね〜』って会話をこれからも耳にしたいからだ。

ひとに必要とされるのはやはりいいものだ。

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